カオサン通り(タイ語ではถนนข้าวสาร)はバンコク中心部にある短い通りである。プラナコーン区のバンランプー地区、チャクラポーン・ヴィラズホテルから2km北に進んだ場所にあり、カオサン通りで最初に始まったビジネスは、バンコクに来た他県出身の公務員をもてなすホテル業であった。これに続いて僧衣を扱う売店、ソー・タンバックディーが開かれた。この売店と似たビジネスが4つほど後に続き、カオサン通りは「宗教通り」として知られることとなった。
この名前は地方住民の気楽なライフスタイルと親しみ易さも相まってすぐに広まった、友人が友人に伝え、間もなくして通りの家の住人は食事と宿泊に20バーツの料金を課すようになった。最初の商用ゲストハウスはボニーという名で、1982年に6つの小さな寝室を備えて開店した
ほんの2ブロックの間に、飲み屋や食物露店、レストラン、コンビニエンスストア、薬局、インターネットカフェ、換金所、ATM、靴屋、マッサージパーラー、仕立て屋、旅行代理店、洗濯屋、ボクシングジム、検眼士、そして怪しい程に割引された服屋などの迷路のように路がある。
この混沌とした迷路は通りの全域に及び、ランブトリ通り(SoiRambuttri)などの小さな飲み屋やレストランが通りにはみ出ている様子にその特徴が現れている。近くには、植民地スタイルの邸宅や小さな宮廷が並ぶプラ・アーティット(PhraAthit)通り、居心地の良いゲストハウスとベジタリアンレストランが隣り合うサムセン(Samsen)通り、などがある。夜になると少しばかり物騒になり強盗やスリも頻繁に現れるが、こここそまさしく観光地である。
バンコクのナイトライフはその悪名高い評判通り生活するのに苦労が多く、カオサン通りもまた全く同様である。側道に面しているカフェの多くが24時間開店しているのに対し、ナイトクラブは午前1時の早いうちに閉じてしまう。唯一の例外がガゼボクラブ(Gazebo Club)であり、他のクラブが閉じてしまった後カオサンの放浪者達の多くはそこに集まる。タクシーやトゥクトゥクをつかまえて繁華街に行けばもっとたくさんのナイトクラブが開いている。何処のナイトクラブでも入店時にパスポートの提示を求められるので、常に忘れずに携帯しよう。
カオサン通りは近年になって現地の人間にも人気が出てきており、芸術家や芸大の学生などに特に人気がある。飲み屋やパブが数多くあり、バックパッカー達が会合し各々の旅について談話している姿をよく見かける。カオサン通りはダンスとパーティーの中心地として国際的には知られており、伝統的なタイ正月(ソンクラーン祭:Songkran festival)に先立つ4月13日から15日には、水かけ祭りがここでは非日常的な大規模な水戦争に変わる。